2025年3月11日 国際シンポジウム・産学官連携交流会を開催しました
令和7年3月11日(火),「香辛料,ハーブおよびファイトケミカルの健康機能と機能性食品の開発に関する国際シンポジウム・産学官連携交流会」を愛媛大学総合情報メディアセンターメディアホールで開催しました。
このイベントは2部構成となっており第1部は英語による国際シンポジウム,第2部は日本語による産学官連携交流会でした。
第1部はガジャマダ大学農業技術学部,エスビー食品株式会社及び愛媛大学食品健康機能研究センターによるインドネシアのスパイスの開発と革新に関するプロジェクトに基づいた議論が行われました。
第2部は昨年行われた第1回産学官連携交流会の2回目と位置づけ,経済産業省四国経済産業局及び国内の大手企業の皆様から,最新の研究成果等をご発表いただきました。
開会に先立ち愛媛大学理事・副学長 イノベーション創出院長 杉森正敏院長による開会の挨拶があった後,インドのUniversity of Transdisciplinary Health Science and Technology のUnnikrishnan Payappallimana 教授からZOOMによる基調講演がありました。続けてインドネシアよりお招きしたガジャマダ大学農業技術学部長 Eni Harmayani教授,インドネシア国立科学革新庁 Agus Budiawan Naro Putra 研究員よりそれぞれご講演いただきました。そしてセンターからは副センター長で医学系研究科所属の山下政克教授より講演があり,農学系のみに括られず様々な学問分野および知見に基づく議論が活発に行われました。
またガジャマダ大学農業技術学部,エスビー食品株式会社及び愛媛大学食品健康機能研究センターの三者にて,教育,研究及び専門的活動に関して大学と産業界の間の国際的な理解を促進するためにMOU (Memorandum of Understanding,MOA (Memorandum of Agreement,MTA ( Material Transfer Agreement )を締結し署名式を行いました。署名者はガジャマダ大学農業技術学部 Eni Harmayani学部長,エスビー食品株式会社 大久陽子執行役員・中央研究所長,愛媛大学 仁科弘重学長で,三者による今後のさらなる連携及び友好関係の深化等について確認されました。
その後行われたポスターセッションには20演題のポスターが掲示され,各ポスターにて学生を含む若手研究者が説明を行い,来場者と活発な意見交換を行いました。
第1部が愛媛大学の仁科学長の挨拶により閉会した後は,第2部として第2回産学官連携交流会が開催されました。開会に先立ち一般財団法人四国産業・技術振興センター 池澤寛理事長から開会挨拶を,続けて経済産業省四国経済産業局 小山和久局長から来賓挨拶を賜りました。
講演では四国経済産業局 小松あゆみ係長のほか,エスビー食品株式会社 伊藤建吾研究員,カゴメ株式会社 足立耕平四国エリアマネージャー,オタフクソース株式会社清水晋四国支店長といった大手企業担当者様による発表があり,来場者は真剣に聞き入っていました。
このイベントは,第1部は現地及びオンラインの併用,第2部は現地での開催で,インドネシアを主とする外国からのオンライン参加者は約45名,現地参加者は約55名で盛況のうちに終了しました。

